2024.10.01
西小学校区で防災訓練に参加しました
西小学区 防災訓練に参加しました
朝夕が涼しくなり始めました。蝉の声が聞こえなくなってしばらく経ちますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
去年より西小学区ではこの時期に防災訓練を行っています。今年もまた地域包括支援センターも参加し、様々な体験をすることが出来ました。
開場では四つのブースに分かれ、それぞれ防災訓練を実施します。
倉敷市防災危機管理室のブース①は西小学校に設置されている防災備蓄倉庫と、仮設マンホールトイレの説明でした。
マンホールトイレは災害時に上下水道の上に設置し、迅速にトイレを確保するものです。東日本大震災や熊本地震の時も使用されました。
ブース②は倉敷消防署が行うAED(救命救助)訓練と、介護老人保健施設グリーンピースによる身体介助訓練です。また、保健師と倉敷市社会福祉協議会により、避難場所で使われる段ボールベッドの体験も行われました。
床の埃が20㎝ほどの高さまで舞い上がることから、ダンボールベッドは床から30㎝以上高いことが推奨されるそうです。また床に直接触れない、空気の層が作れるという理由から断熱保温の効果もあるとされます。災害時に被災者の身体を温める心強い味方なのです。
ブース③は倉敷東分団の土のう設営、消防車、消火訓練の見学です。子どもたちはミニサイズの消防服とヘルメットを身に付け消防車に乗り込みます。気分はまるで消防士。さらに倉敷消防署からは水陸両用救助バギーが登場します。
土のうは土や砂利が入った袋で、家屋の入り口などに置くことで水の浸水を防ぐことが出来ます。台風や豪雨などの洪水被害が予想される場合、このような土のうを設置することで浸水の被害を抑えることが出来ます。
ブース➃は西学区社会福祉協議会によるガレキ撤去体験と保存食炊き出しの試食会です。
ガレキ撤去に使われるのは油圧ジャッキです。てこの原理でガレキに隙間を作り、ジャッキを差し込んでから手動で持ち上げていきます。手動とはいっても油圧式なので、掛かる労力は驚くほど少なく、小学生の女の子でも大人二人が乗った畳を持ち上げることができました。
炊き出しではアルファ米を使ったドライカレーが振舞われました。袋の中に冷水や熱湯を注入することで火や電気がなくともお米にありつくことが出来ます。お湯の場合はおよそ15分、冷水の場合は1時間ほどの時間が必要だそうです。
防災に関する知識は、求められる時ほど緊急で、余裕のない状況であることが多いです。南海トラフ地震の到来が繰り返し叫ばれる昨今、知識として知っているだけで自分自身と家族、財産など守れるものが多くなります。日頃からの頭の片隅に防災の意識を持って、いざというとき素早く行動できるよう準備しましょう。